協立製作所の取り組み

仕事納め(2)

ひやり・はっと品質賞では11名が表彰を受けた。   

第1製造課スプールA班  高浜 和彰

       φ28バー材のキズを件発見し客先流出を防止した。

 

65号ブログ写真④高浜s.jpg第1製造課スプールD班  菅谷 誠

       21641-10233パイロットスプールの全長1mmが短いスプールを          

       発見し客先流出を防止した。

 

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第1製造課サーマル班  武蔵谷 繁男

       VZ03320-0167サブスプールの端面ボス取り加工時、硬さの違い

       に気付き客先流出を防止した。(150本、硬化深さ0.5~0.8

       ところ0.3の深さだった)

 

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第1製造課サーマル班   篠崎 一郎

       メインスプール(CO111-55296,723-46-26220,723-46-23552)の打コ

       ンを発見し客先流出を防止した。

 

65号ブログ写真⑪篠崎s.jpg第1製造課サーマル班   押尾 光代

メインスプールの(723-46-23270)の打コンを発見し客先流出を防止。  

 

65号ブログ写真⑨押尾s.jpg第1製造課スプール  A班  安藤 達也

       プランジャー(21961-50218)の内径バリ残りを発見し客先流出

       を防止した。

 

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第1製造課スプール研磨A班  阿部 高章

       KYB向けプランジャ(B0851-02051)のランド長さ公差外0.5mm

を発見し、客先流出を防止した。

第1製造課スプール研磨B班  小林 俊和

     メインスプール(723-46-23130,3610-434)の打コンを発見し客先流

     出を防止した。

 

65ブログ写真⑧小林s.jpg第1製造課スプール研磨B班   山口 ますい

     小スプール(1220-301,X4179155,8Y-3363)キズ、黒皮残り、打コ

     ン4件の不良を発見し客先流出を防止した。

 

65ブログ写真⑦山口s.jpg第3製造課小物研磨班  中澤 とき子

     シート研磨に前加工の外注で付けたシート部のキズを発見し客

     先クレームを防止した。

 

65号ブログ写真⑫中沢s.jpg第3製造課小物研磨班  勝沼 加代子

      つくば野口でブランク加工している347800-4000シートの全 

      長不良を目視で発見して客先クレームを防止した。

      同じく21111-43112の全長が短いワークを目視で発見した。

 

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皆さんありがとうございます。皆で良い会社を作っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事納め(1)

多難であった2009年の「仕事納め」を無事に迎えることが出来た。我々の仕事納めの行事は午後4時から5時の一時間。社長の挨拶に始まって、ジュースで乾杯した。

 

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                        『仕事納め風景』

 

平成21年度の表彰式は①品質優秀賞 2課1班 生産性向上賞 1③改善活動奨励賞     2④ひやり・はっと品質賞 11の計16名に感謝状と金一封を添えて労をねぎらった。

 

品質優秀賞は第1製造課が受賞した。受賞内容は社内不良率が研磨部門0.05で 上期目標達成。機械加工部門は0.15% で上期目標達成したことによる。続いて、第3製造課FMS班が選ばれた。FMS班の品質目標の工程内不良率月平均0.14%で上期目標を達成した。

 

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          『品質優秀賞 第一製造課 海老原課長』

 

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         『品質優秀賞 第3製造課FMS班 遠藤克彦殿』

 

生産性向上賞は第3製造課UラインB班が受賞した。受賞内容はポペットラインにて スパロール加工機を導入し、ライン人員2名を1名体制とした。また、今まで使用していたスパロール加工機を、カートリッジのバリ取り及びスパロール加工に転用して生産性を向上を達成した。

 

64号ブログ写真⑥.jpg       『生産性向上賞 第3製造課UラインB班 上野班長殿』

 

改善活動奨励賞は二つの班が受賞した。第3製造課小物研磨班は協力企業で加工していた球研磨機を社内に取り入れ購入費削減に寄与したこと。また、5STPM活動において活発な改善活動を行い現場内5Sの徹底を行った。生産管理課出荷係はK1工場南側の長材置場にて、豪雨時の跳ね返り水で長材を錆を発生させてしまう事があった。改善として、厚手のダンボールで裾を作る事により豪雨時の跳ね返り水を防ぎ、製品の錆を防止した。

 

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       『改善活動奨励賞 第3製造課小物研磨班 細谷班長殿』

 

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        『改善活動奨励賞 生産管理課出荷係 安田主任殿』

 

リーマンショックから1年・・・

米国の大手証券会社リーマンブラザーズが破綻したのは1年前の9月15日。我々の会社は急成長の上り坂を全速力で駆け上がっていましたが、15日に断崖絶壁から真っ逆さまに落ちてしまった。

 

私が異変を感じたのは、北京オリンピックが行われていた8月でした。上海協立の張総経理から、顧客である上海の日系油圧機器メーカーからの受注が「半減した」との報告を受けました。当初、オリンピック期間中は電力の制限や夏の暑さで生産を落としているとの認識でした。また上海協立は10月に既存の工場より1.5倍広い 工場に移転する計画で、お客様のラインに迷惑をかけないため、作りだめをしている最中でしたこともあって、あまり気にしていませんでした。

 

しかし、9月に入っても受注は半減。油圧機器メーカーの顧客である建機メーカーがラインを止めて生産調整をしているようだとの情報が入りました。私は疑問に思い中国の状況を調べている時に、リーマンブラザーズ破綻のニュースを聞き、大変なことになったと思いました。

 

我々の会社はおよそ5年間で売上規模を3.5倍にしました。大きな設備投資を行った結果、損益分岐点売上高が高くなっていましたので、受注が落ちると赤字転落するという恐怖感をいつも持っていました。9月下旬、一部のお客様から生産計画の下方修正の連絡があったのをきっかけに、私は経営幹部を集めて協議しました。そして10月初めに幹部を集め、世界同時不況の波に襲われて経営が苦境に陥ってしまうことを説明し、同時にあらゆる具体的な対策を示し実行していきました。

 

工場は3班2直4勤2休体制(24時間・30日稼働)を1班1直5勤2休体制に切り替え残業規制も始め、固定費削減・変動費削減を強力に進めることにしました。我々の協力会社に対して月1回行われている業務連絡会においても、大不況に入ることの状況説明を行い、また購買部を通じて協力会以外の取引先にも説明しました。

 

年前を振り返ると早く対策を実行したおかげで、最小限の被害で乗り越えてきたと自負していますが、世界同時不況の底はあまりにも深く、協立製作所の財務は大きな傷を負ってしまった。

 

月下旬ころから中国の内需拡大策の効果が出てきたのと、お客様の在庫調整が進んで来たので、需要数と生産数が一致すると期待していました。ようやく9月から受注が回復してきました。下半期は受注回復が期待できますが、最盛期の50%~60%であることから少しも気の抜けない状況が続くと思います。それでも我々は今週をもって一時帰休をやめ、21日から一直の正常稼働に戻すことにしました。

 

我々はこの間、生産管理のシステム改革、5S・TPM改善活動を進め、仕事を組織的に仕組みで出来るように全員で注力してきました。今こそ受注が回復したこのとき、地道に改善活動を行ってきた成果を挙げようと思っています。この成果が確実にもぎ取れるように皆で頑張って行きたい。

 

私は会社を守るため3ヶ月間で派遣社員130名を契約に従って、解約しました。マスコミは雇い止めと称して大々的なキャンペーンを展開し、企業に対する攻撃を仕掛けてきました。政治家もこれに同調しました。私はこのような社会現象を見て不思議な感じを持ちました。なぜ派遣会社でなく派遣先企業を攻撃するのか。なぜマスコミは法律遵守している企業まで攻撃非難するのか。なぜ派遣社員を雇用している派遣会社を取り上げないで、派遣先の企業を攻撃するのか。なぜ赤字に転落する企業に雇用を守れというのか。経常利益は現金ではないとなぜ言わないのか。利益が出ているのになぜ企業は短期資金を調達できないで、資金繰りに奔走するのか。なぜ派遣法を作った時セーフティーネットの法律を作らなかったのか。等々多くの疑問を持っていました。

 

私は世界同時不況を受けて、体力差はあるものの企業が乗り越えるには、あまりにもハードルが高いと思う。雇い止めの現象をみてマスコミは、派遣社員に対するセーフティーネットをおろそかにした政治、そして自らの政治に対するチェック機能の甘さを認識すべきと思う。マスコミが対応するべきことは、企業を攻撃するのではなく、国が本来行うセーフティーネットをおろそかにしたことを問題視し、与野党で法案を作らせるように世論を喚起することが彼らの役割だと思う。そして企業に対しては頑張れとエールを送ることが、日本の再生につながると思う。企業は富を生み出すが永遠ではないのだから。

 

中小機構調査研究報告書

 経済産業省の外郭団体である独立行政法人中小機構基盤整備機構経営支援センターより中小製造業の技術経営に関する調査研究報告書が届きました。今年の初めに中小機構から調査研究のためインタビューの申し入れがあり、先進事例集の23事例の中の1事例として㈱協立製作所が取り上げられましたので、紹介します。

 

先進事例23事例では、①技術範囲の拡大型②技術の専門型③自社製品開発型④事業構造の再構築型⑤用途開発型の六つのパターンとその複合型に分類しています。弊社の場合は、「技術範囲の拡大型」で「生き残るために単加工から一貫生産、提案型企業へ」と題して(1)企業概要(2)創業以来の大きな技術変化(3)バブル崩壊以後の大きな技術変化(4)長期視点の技術戦略(5)技術マネジメント(6)国際化への対応(7)知的財産の活用(8)まとめ の八項目で我々の企業を分析しています。

 

㈱協立製作所という企業を客観的に分析した研究報告書を読んでいくと、自分達では気がつかない事が多々あり、大変参考になりました。また22事例の他のパターンの企業の調査報告書を拝見すると、㈱協立製作所の将来の方向性を探る一助になると思いました。

 

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日銀のマネー中小に届かず・・・

今朝の日本経済新聞「日銀マネー中小に届かず」という記事があった。日銀が供給したマネーが実態経済に浸透しにくくなっている。銀行の融資を通じてどれだけ経済に出回ったかを示す「信用乗数」は今年2月に2007年4月以来の低水準になったと伝えている。信用乗数とは金融機関が経済活動に必要なお金を貸し出す能力を示す指標で、金融機関の貸し出し能力が高まると信用乗数は上昇し、能力が落ちると乗数は低下するということだ。信用乗数は2007年6月から2009年1月までは7.1~7.3倍だったが、今年の2月は6.9倍に急低下し、約2年ぶりに7倍を割り込んだ。つまり金融機関の貸し出し能力は低下している。

そしてもう一つの記事は「メカバンク3行最終赤字」である。この記事の詳細は省くが、信用乗数が低下していることは金融期間の貸し出し能力が低下していることだ。メカバンク3行が最終赤字で有ることを考え合わせると、日銀は資金供給を急拡大させたといっているが、我々中小企業の資金繰りは改善していないし、今後の業績悪化を受けて貸し出しがさらに伸び悩み、貸し渋りが増加していく懸念があると思う。

一方、日本政策金融公庫は前年同期に比べて貸し出しが3割増えたと伝えている。業績が悪化している企業向けに審査基準を緩和した貸付が大きく伸びた為だと云う。民間銀行が融資を渋る一方で、政府系金融機関は経営環境の激変で対応出来る唯一の存在になるのではないか。私は民間で出来るものは民間に、官から民へは基本的な考え方であると思う。しかし、お金が国境を軽々と乗り越えて動いてしまうグローバル経済では、今回のアメリカ発の金融危機のようなケースでは民間金融機関では乗り越えられないと思う。危機対応の機能を持った政府系金融機関は必要不可欠であると思う。

我々中小企業の経営者は、常日頃から金融機関と密度の濃いコミュニケーションを図らなければならないと思う。100年に一度といわれる不況に対して支援を受けるためにも、その時になって頼み込むなど進められない。資金繰りは財務・経理部長に任せてチェックすればよく、社長は企業のビジョンを語れば良いという人もいますが、今回のような厳しい時には、他人任せにせず担当者と一緒になって行うことが肝要である。これが私の考えです。

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