リーマンショックから半年が過ぎました。

2008年9月15日、リーマンブラザーズが破綻して半年が過ぎました。世界中で金融機関の信用収縮が起こり、世界同時不況の様相を呈しています。

 協立製作所のお客様は輸出の売上が80%を占める企業です。従って、協立製作所は間接的な輸出売上80%、国内売上20%の構造体質になっています。金融機関の信用収縮により、世界中でキャンセルが発生し、あっという間に受注が無くなり、在庫が積み上がり、生産調整に入った為、製造メーカーは操業短縮の苦境に入ってしまいました。地球は狭くなったといわれています。グローバル企業が世界中で活躍を可能にしている通信・物流・言語があります。特にインターネットの役割が大きく、情報が一瞬にして生産調整まで意思決定するまで1ヶ月もかからない状況になっています。                  

 協立製作所にとっても、昨年10月から急速に受注が落ち込みました。10月にたてた対策は三班二直四勤二休体制から、一班一直体制への転換、残業規制、生産管理システムの改革による在庫圧縮、変動費の圧縮、役員給与のカット、徹底したムダの排除です。2009年の1月から毎週金曜日を一時帰休にし、2月からは月曜日と金曜日を一時帰休にしました。当初1月~3月で底を打つを思っていましたが、お客様の在庫調整が遅れている為、6月まで底を這っていくものと予想しています。その後、回復するものの2008年上期の60%位ではないかと思っています。予想していたこととはいえ、大変厳しい状況です。

 世界同時不況の中、各国が金融安定化・景気対策を打ち出していますが、日本は政局の混乱からタイムリーに政策を打ち出せないでいます。我々、製造業は100年に1度の大不況で苦しんでいるというのに、義憤さえ覚えてきます。早く総選挙を行い、民意を問う政権で対策を立てなければ、この閉寒感を破ることが出来ないと思います。中小企業の社長の私には、この金融危機や世界同時不況の問題を解決する力はありませんが、この問題で起きている苦境を乗り越えることは出来ると思っています。自助努力は当然ながら、苦境を乗り切るには、長年取引をしている金融機関の支援です。金融庁が銀行に対する検査マニュアルを改訂し、中小企業の審査基準を緩和しています。私はさらに努力して景気回復のシナリオを銀行に提供し、密度の高い意見交換をしていきたいと思っています。

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