茨城キリスト教大学寄附講座(2)

当社は1958年に設立、今年で56年目を迎えました。私で2代目です。大学3年の時に、先代社長の父から"後を継ぐか"と問われ、悩みましたが入社する決意をしました。「"挑戦と創造"でお客様のご要望に応える」を経営理念として、日々業務に取り組んでいます。

事業所は茨城県の筑西市に所在しており、主に建設機械に用いられる"スプール"や"バルブ"など、油圧技術を用いた製品を製造しています。

世界における建設機械の需要としては、最近では中国経済の減速が報道されておりますが、それでも世界全体で50%の比率を中国が占めています。

私共も上海に工場を設け、現在のところ30名の社員が従事しております。上海への進出は、手狭になった茨城の工場を拡げるため、近隣の用地を確保したかったのですが、行政から許可が下りなかったことがきっかけです。国内でも土地を探しましたが、適した用地が見つかりませんでした。当時、私は40歳前後でした。大学を卒業して20年近くに亘り、一生懸命仕事に取り組み、当然税金を納めていましたが、このような困難な時こそ行政が手助けすべきではないのか・・・と思い立ちまして、19891222日に初めて上海を訪問し、1991年に進出しました。思い返せば、上海へ進出して20年以上が経ちます。

「意・行・習・人は運命を作る」は私が勝手につくった造語ですが、私の座右の銘としています。意識が変われば行動が、行動が変われば習慣が、習慣が変われば人生が変わる、との意味で、同趣旨の格言は他にもありますよね。

また、皆さん"和顔布施"という言葉を知っていますか?仏教の教えで"無財七施"の一つです。これは私が30代の頃、人材育成など色々な悩みを抱えていたとき、私はいつも険しい顔をしていました。そんな時"和やかな表情にはお布施をする程の価値がある"とこの言葉に教えられ、以来ずっと実践してきました。また心の持ちかたにおいても、お(怒るな)・い(威張るな)・あ(焦るな)・く(腐るな)・ま(負けるな)、の頭文字をとって"おいあくまの精神"を心がけなさい、と先輩からアドバイスをいただき、日頃より心がけています。

これから社会にでて、色々なご経験をされるかと思いますが、本日のお話が少しでも皆さんの、お役に立てば幸いです。今後の益々のご活躍を祈念致します。


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