新年の挨拶

新年明けましておめでとうございます。こうして皆様の元気なお顔を拝見し大変嬉しく思います。

昨年の世界経済は、ギリシャ・スペイン・イタリアの債務問題が、引き続きヨーロッパ経済の停滞を招き、この影響により中国経済や好調だったインドネシアを初めとする新興国の経済も昨年中盤から大きく後半しました。北米は財政問題を抱えているものの堅調で、資源国であるアフリカも堅調に推移しました。

一方日本経済は、超円高が続く中で、時代に会わない法規制や税金問題に加えて、エネルギー政策による電力料金の大幅値上は「製造業は国内から出て行け」と云われているに等しいとおもう。震災復興で需要はプラスに作用しているものの、世界経済の減退、とりわけ中国経済の影響を受け、輸出が大きく後退しました。このような中で、我々㈱協立製作所は受注の大幅な減少を余儀なくされ、やむを得ず10月から一時帰休を始めました

我々にとって2013年は大変厳しい状況が続くものと予想されます。年末から円安に触れているものの、新興国との価格競争を余儀なくされる状況に変わりはありません。我々のとるべき方策は、安全第一の下、客先クレームゼロとお客様指定納期100%の確保です。これが達成できれば、コストダウンも実現でき、競争に打ち勝つことが出来ます。

昨年、品質クレームの件数は目標を大幅に超えてしまいました。「品質は工程で作り込む」を基本に社内不良率を減少させ目標を達成することです。何としても客先クレームゼロを達成することが、第一番目になすべきことです。皆さん、まず1ヶ月だけでも客先クレームゼロを達成しようではありませんか。「自分は絶対に不良を作らない」と強く意識し、一人ひとりが何をすべきか良く考え、行動していただきたい。強く意識すれば、不良は減っていきます。

過去の品質不良問題から感じることは、当たり前のことを当たり前にすることの重要性を認識せず、安易な自己判断や馴れ合いで、基本作業やしくみの運用をおろそかにしていることに原因があります。当たり前のことというものは、些細なことの取り決めであることが多いのですが、その些細なことだからと、軽く考えている人が増えてきています。その結果として、しくみの運用が正しく行われず、せっかくの歯止めが用を足さなくなってきていると言えます。毎日、過去の不良事例・基本作業・仕組みの運用を班毎にチェックしてください。

二つ目は納期問題です。一昨年からお客様指定納期100%達成の活動を行った結果、大幅に改善しましたが、目標のゼロを達成できませんでした。あと少しです。今月中にも100%達成を実現して、来るべき生産が回復した時に向けて、問題点の分析を行い、仕組みの改善を行い、確実に指定納期100%体制を確立することが何よりも重要です。

利益を生み出すのは製造部です。この製造部をバックアップするのは品質保証技術部です。営業部・技術部は会社を成長させる原動力です。生産管理は精度の高い生産計画を作り、効率良くコントロールすることです。調達は必要なものを必要な時に、タイミング良く製造部に供給することです。総務は生産が効率よく出来るための後方支援を行うことです。原価管理は原価を管理し、黒字製品はより原価率を低くし、赤字製品には警告を出し、原価改善を行うことです。これら各部門がベクトルを合わせて活動することが、この厳しい年を乗り越えるために必要なことです。

最後になりますが、今年は個々人のレベルが向上し、組織のレベルが向上したと云われる年にしたいと思います。来るべき時のために頑張ってまいりましょう。以上をもちまして、新年の挨拶と致します。

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