茨城経協11-5月号 トップインタビュー(1)

茨城県経営者協会の加藤部長からインタビューの依頼があった。インタビューの内容は①今回の大地震、リーマンショックなどの逆境から立ち直るための心構えやポイント②今回の大地震での復旧に関わる他社(協力会社など)からの支援の状況、ありがたみ③経営に関する思い④会員企業に対する復旧に向けてのメッセージなどで、インタビューアーはキヤノンのOBでこれまで会員企業の経営者にインタビューを数多くされている坂寄氏が行うとのことでした。

 

 4月25日、当社の第一会議室で午後3時から5時の予定で行った。インタビューアーの坂寄氏、経営者協会の加藤さん、生井さん、後藤さんも同席し、和やかな雰囲気の中で行われた。経営者協会の月刊会報誌5月号のトップインタビュー記事として掲載された。この内容を社長ブログに載せることにした。

 

 

東日本巨大地震に遭遇

坂寄 未曽有の災害をもたらした3・11地震の時はどちらにお出ででしたか。

高橋 栃木県小山市にあるコマツ小山工場の会議室で、15時からの打ち合わせを待っていました。地震の多い茨城県に長年住んでいますので、すぐおさまるだろうと思っていましたが、この時はだんだん横揺れが激しくなり、急いで太い柱の元にしゃがみこみました。5分もたったでしょうか、少し揺れが収まってきたとき階段を駆け下りて表へ出ました。この時は怖かったですね。友人の車に乗りこんでテレビをつけて巨大地震であること、大津波の警報が出ていることを知りました。会社に電話してもつながらないし、家族や東京に住んでいる両親、娘への電話もつながらない。

 1時間ほどして小山工場の退避命令が解除されたので、自分の車に乗り込み会社に向かいました。国道50号線は停電のため信号機が消えており、大渋滞でした。それでも農道や裏道を走って1時間20分で会社へつきました。車中で専務・総務部長と携帯電話がつながり、人的被害はなかったこと、建物の被害は軽微だが、機械の横ずれが激しいとの報告を受け、16時全員を帰宅させたこと、翌土曜日は自宅の状況を見て出勤できる人は会社に出てほしいと全員に話したことを知りました。

 17時20分頃会社について、そのまま工場に行ってみると機械のずれがはっきりわかり、周囲の棚が倒れていました。2階の事務所では机や椅子が倒れ、パソコンが床に滑り落ち、天井のボードが剥がれ落ち、まさに足の踏み場がありませんでした。余震はなお続いていました。

 

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