2010年4月

2010年4月還暦を迎えて

月27()家族で還暦のお祝いを日本料理「丸治」で行った。私の誕生日は昭和25年2月24日であるが、家族の日程が合わないので1ヵ月遅れの誕生会である。日本での還暦のお祝いでは、本人に赤色の頭巾やちゃんちゃんこを贈る慣わしがある。私は赤色の衣服などを着るのは嫌なので、子供たちにそのことを前もって話しておいたら、代わりに朱色のゴルフチョッキとパターをプレゼントしてもらった。大変嬉しかった。あらためてありがとう。

 

なぜ赤色の衣服を贈るのか調べてみたら、かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、再び生まれた時に帰るという意味でこの習慣がある。還暦を機に現役を引退する例が多かったため、満60歳を定年とする職場も多かったが、近年は65歳定年も増えてきている。西洋では60周年を象徴とする風習があり、結婚60周年はダイヤモンド婚式といいダイヤモンドをお祝いに送る習慣があったという。

 

人生を振り返ってみると丈夫に育ててくれた両親に感謝し、結婚してから健康を支えてくれた妻に感謝感謝の気持ちでいっぱいである。60歳が第二のスタートとするならば、新しいことに挑戦したい。それは初めてのフルマラソン(42.195km)への挑戦である。若いときから長距離が苦手だからこその挑戦、テレビでマラソン中継を見ているだけでは飽き足らずいつか走ってみたいと思っていた挑戦、60歳で本当に出来るか不安であるからこその挑戦である。国内でのマラソンはほとんどの大会が制限時間7時間以内であるので、1週間に1回10km程度の練習では自信がない。制限時間がない大会を探して見ると、ホノルルマラソンが一番身近なので、友人と一緒に行くことにした。これから1週間に2~3回少ない距離でも走る回数を増やしながら、膝を痛めないで完走できる体作りをしていきたい。

 

これが60歳の還暦を迎えての決意である。

 

偶然だが、ときわ会機熱作業部会の会議を2月24日に土浦工場で行った。参加約 30人の方々が私の還暦の誕生会を行ってくれた。皆さんありがとうございます。

 

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2010年4月度朝礼

月は最盛期の70%の売上を上げることができました。2010年度は最盛期の 80%程度の受注を見込む事が予想されますので、全力で売上高の確保に結び付けたい。これは中国を中心としたインド・インドネシアなど新興国の景気回復に追うところが多い。アメリカでも少し動きが出てきたが、ヨーロッパは来年の後半になるのではないか。

 

我々の会社作りのスローガンとして「確度の高い計画を作り、製造は清々と計画通りに進める」があります。確度の高い計画を実現するためには、お客様の受注データに基づき月初めに計画を立て、変更に対しては月半ばに計画を作りなおします。

 

そして生産管理システムの信頼性を高めるには、在庫・仕掛品の数量がシステム上の数量と現物の数量が一致していることです。その為には現物と伝票を一致させ、必ず現物を移動させるときに入力作業をすることです。これが出来ませんと在庫数が合わないとか在庫がない等の問題が発生します。

 

各部門はシステムの信頼性を向上させるため基本ルールを守ってください。ルールに合わない事がある場合は上司に報告・相談・連絡してください。上司は生産管理部門に報告して運用のルールを作ってください。システムができれば運用もうまくいくと思わないでください。運用の改善が進まず、システムの信頼性を損ない失敗する事例はたくさんあります。

 

最後に、工場は最大の営業のツールです。その最低条件は綺麗な工場、床がドライ化された工場です。訪問されたお客様が感動する工場作りを目指しましょう。

 

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2010年度入社式

月1日入社式を行った。昨年、不況の中で新入社員採用の是非を議論したが、将来への投資と考えて7名を迎えた。挨拶の概要を述べたい。

 

 「皆さんは当社に入社することによって、社会に出る第一歩を踏み出しました。運命というのは、出合い、すなわち「縁」によってきまります。縁が織りなす結果として運命が決まります。こうして皆さんが入社することによって、当社と皆さんの縁が始まったわけですから、この縁が皆さんにとって良い出会いであることを願っています。

 

我々㈱協立製作所は建設機械を動かす油圧ポンプ、油圧バルブ及びそれらの部品を作っている油圧機器の専門製造会社です。「挑戦と創造」を企業理念にもち、「中小企業から中堅企業へ」そして「競合他社よりも優れた品質・コスト・納期で適格にお客様に対応できる信頼性の高い会社」を目指しています

 

年前の9月、「リーマンショック」からアメリカ発の金融危機が起こり、百年に一度と云われる世界同時不況に突入していきました。当社はこの影響をまともに受けて、昨年大幅な受注の減少から一時帰休を実施したほどです。

しかし昨年の九月にお客様の在庫調整が終了し、受注は順調に回復してきました。今世界は、中国が圧倒的な回復力を示し、インド・インドネシアが中国に続いています。10月以降はアメリカも回復し忙しくなってくるものと予想されます。

仕事は人・物・金で動いています。仕事をしていて、人・物・金のすべてが、揃っていることはありません。どれかが足りません。つまり、仕事とは、「今ある条件を使って、知恵を出し、必要な条件をつくること」ともいえます。条件が不足しているから仕事があるのだ。「あれがないから、この仕事はできない」というより、不足している物をつくるのが仕事と積極的に考える。しかし、自分のまわりは不足している条件だらけということは多い。それでも、小さな第一歩を踏み出すことです。現在が出発点。道のりは遠いが、歩き始めればいつかは着きます。

 

皆さんは無限の可能性を持っています。しかし最初は仕事に慣れず、いろいろ苦労があるでしょう。まずは先輩の中でどん欲に仕事を覚えていって欲しいと思います。希望に満ちた今の気持ちをいつまでも忘れずにいてください。新鮮な心をもってしっかりと将来を見据えて、たゆみなく前進を続けてください。今、ここにいる皆さんが、将来の協立製作所を築いてくれることを心より願います。

 

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アバター(4)

地球上に話を戻そう。 豊かな生態系と90%以上という植物の固有種が生息するニューカレドニアのニッケル鉱山開発に反対する植物学者の苦悩について、筆者は、日経ECOJAPANのコラムに「握りつぶされた科学者の良心」と題して書いた。こちらを一読いただければ、資源開発によって生態系と生物多様性が消滅していくことに関する危機感がお分かりいただけるはずだ。

 劇中のネイティリ(族長の娘)のセリフを注意深く聞いていると随所に現在の地球上に生きる我々にとって大切なことが語られている。

 「森から得たエネルギーは借り物だから、いずれ返さなければいけない」「動物にも魂がある」「生き物との絆を大切に」「スカイ・ピープル(地球人)は頭が空っぽだ」・・・。と以上は谷口氏の記事で述べている。実にこのセリフは非常に印象的である。

私はアメリカの映画が好きで中学生のころから見ているが、ハリウッドが作る映画には同じようなストーリーが歴史物・現代物・SFのカテゴリーでたくさん作られている。もちろん日本映画にも。「アバター」のストーリーが単純とはいえ、地球規模での資源争奪が現実社会で起きている。圧倒的な映像を楽しんで、現実社会を考えるきっかけになればと思う。

日本にも古代から自然から得たものは借り物だから、いずれ返さなければいけないという考えがあると思う。傲慢になってはいけない。「自然の恵みに感謝し、祖先を敬い、親を大切にする」という日本古来の考えをもう一度考えるきっかけになればと思う。

私の会社は建設機械の油圧機器やその部品を製作している。生活を豊かにするインフラ整備を行う重要な分野の一部を担っていると自負しているが、当然資源開発にも使用される。使い方を間違わないよう自然保護と資源開発をバランスよく行い、美しい地球を守って行きたいものである。

 

3/18~3/20の予定で上海協立を訪問した。現地法人の総経理(社長)と食事をしているときに、日本の新聞で「アバター」という映画が中国では暴動を助長するとして上映禁止になったと報じていたが、どうなのですか。と質問したところ上海では「アバター」は大変な人気で入場料が普通40~50元が10倍のプレミアムがついたが、3月に入ってから入場料が下がってきているとのことでした。中国は広い国ですからどの地域と表現してくれないと「見ると聞くでは大違い」になってしまいます。たぶん上映禁止の話は北京ではないかと思う。

アバター(3)

2007年9月13日、国際連合総会で「先住民族の権利宣言」が圧倒的多数で採択された。その時、4カ国だけ反対投票した。アメリカ、カナダ、オーストラリアそしてニュージーランドだ。いずれもアングロサクソンで、ニュージーランド以外は世界で資源開発に励み、寡占支配を進めている国であるとともに、4カ国とも先住民族が住んでいる。

 世界に先住民族と言われる人たちは約3億7000万人いる。その人たちの資源の所有権まで認める宣言には到底賛成できなかったということは容易に想像できる。宣言に法的拘束力はない。

 2002年のヨハネスブルグサミットで、イギリスのトニー・ブレア前首相は、発展途上国における資源開発に伴って起きる腐敗(賄賂による資源開発権益の取得と不平等契約、その結果生じる人権侵害・環境破壊)を防止する国際的枠組みを提唱した。これは、資源産業透明性イニシアチブ(EITIExtracting Industries Transparency Initiative)として今、ようやく活動が少しずつ広がり始めている。

1999年2月、ダボス会議で、コヒー・アナン前国連事務総長の提唱で始まった、グローバル・コンパクト(Global Compact)というものがある。これは、世界の大企業の最高経営責任者(CEO)と事務総長とコンパクト(契約)を結ぼうというわけだ。契約といっても法的拘束力のない約束、誓いあるいは協定みたいなものだ。その内容は、人権、労働、環境そして腐敗に関する10項目の原則を契約企業が守りますというものだ。まさに多国籍鉱山会社にフォーカスしたように思える。

 現実に地球上で行われている行為を、パンドラという星に舞台を設定して映像にしたキャメロン監督の意図は明解だ。構想に14年、制作に4年かけたという。

 さて、10月に生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)が名古屋市で開かれる。一方、ナヴィが住むパンドラには、生物多様性と生態系が極めて豊かで、生物種はこの星にしかないものばかり。そのため、RDAは、植物学者、生物学者など自然科学者も派遣している。

 彼らの役割は、人類に役立つ生物資源の調査だ。薬効成分を持った植物が見つかれば新薬の開発で膨大な利益が得られるわけだ。聖なる山を破壊し、ジャングルを焼き尽くして地下資源を掘ろうとする傭兵部隊とは当然ながら対立する。

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